金利リスクとは
金利リスクは、債券投資におけるリスクのひとつです。
債券投資では、満期になる前に保有する債券を売却することは、よくあることです。
しかし、満期前の債券の価格は、市場により決まり、常に変動しています。
金利リスクは、保有する債券の市場価格が金利変動の影響により、想定していたよりも値上りしたり、値下りすることをいいます。
債券の市場価格は、市中金利(特に長期金利)の水準により上下します。
金利水準が上がると、債券の価格は下落し、
反対に金利水準が下がると、債券価格は上昇します。
なぜなら、債券は概ね固定金利なので、
金利水準が上がれば、それまで保有していた利率の低い債券より、利率が高くなった新規債に買い換える方が得だから、多くの投資家が保有債券を売り、債券の価格は下がります。
逆に、金利水準が下がると、新規債より、利率が高い既発債に買いが入ります。
そして、市場では、新規に発行された債券でも、残存期間(満期までの期間)が短い既発債でも、「利回り」は同じになるように、価格が調整されていくのです。
満期前に売却したら金利リスクが発生
年利3%の10年物債券を100万円分購入しました。
満期まで10年間保有すれば、
元本100万円
利子30万円(100万円×0.03×10年)
合計130万円になるはずです。
しかし、この10年の間で金利水準が徐々に上昇し続けていたらどうでしょう。
上記の年利3%の10年物債券は、市場では値下がりしているはずです。
満期まで保有してしまえば、元本の100万円はそのまま償還されますが、
満期前に売却してしまったら、元本は目減りしてしまうでしょう。
ただし、満期まで保有していたら、利率は3%のままなので、金利上昇によるメリットは受けられません。
逆に、金利水準が下降し続けていたら、債券価格は上昇し、市場では元本の100万円より高い価格がついているかもしれません。
この場合、満期前に売却した方がいいように思われますが、
金利水準より高い債券の利率を放棄することになります。
金利リスクを回避するには
金利水準が上昇しているときには、満期までの期間が短い債券に、金利水準が下降しているときには、満期までの期間が長い債券に投資することで、金利リスクはある程度回避できます。
